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失われたものたちの国
¥2,970
ジョン・コナリー 1968年アイルランド生まれ。犯罪小説、ホラー、ファンタジーなどを執筆。ダブリン大学およびダブリンシティ大学で学んだ後、フリーのジャーナリストとして活動。1999年のデビュー作『死せるものすべてに』はシェイマス賞を受賞したほか、ブラム・ストーカー賞とバリー賞にノミネートされた。2007年に『失われたものたちの本』で全米図書館協会アレックス賞を、2014年に本書収録の短編「キャクストン私設図書館」でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞とアンソニー賞の最優秀短編賞を受賞した。2023年には『失われたものたちの本』の17年ぶりの続編となる『失われたものたちの国』を発表し話題となる。 田内志文(タウチシモン ) 文筆家、スヌーカー選手。コナリー『失われたものたちの本』『失われたものたちの国』、ジャクソン『10の奇妙な話』、スティーヴンソン『新訳 ジキル博士とハイド氏』、オーウェル『1984』など訳書多数。 邪悪な魔女や人間を襲う人狼(じんろう)。クロスボウを構えたラプンツェル。人間を憎む恐ろしい妖精(フェイ)。 ――「めでたしめでたし」なんて、無縁の世界。 ロンドンに暮らすセレスは、ひとりで8歳の娘を育てていたが、ある日、娘が交通事故で昏睡状態となってしまった。医師の勧めで、セレスは田舎にあるケア施設に娘を移すことにする。その施設の敷地には、『失われたものたちの本』という物語を書いた作家の古い屋敷があった。娘の看病を続けるセレスが限界を迎えた日、彼女は何者かに呼び寄せられるようにして屋敷の屋根裏部屋に入り込み、さまざまな本が呼びかけてくる声を聴いた。そこに突然現れた怪物に襲われ、屋敷から逃げ出すが、気がつくと知らない場所に迷い込んでいた。そこは魔女や人狼、巨人たちが存在する、美しくも残酷な世界だった。セレスは元の世界に戻れるのか? 異世界冒険譚『失われたものたちの本』続編!訳者あとがき=田内志文 東京創元社 判型:四六判並製 ページ数:510ページ 初版:2024年6月28日 ISBN:978-4-488-01137-6 Cコード:C0097 装画:天羽間ソラノ 装幀:藤田知子
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失われたものたちの本
¥1,320
ジョン・コナリー 1968年アイルランド生まれ。犯罪小説、ホラー、ファンタジーなどを執筆。ダブリン大学およびダブリンシティ大学で学んだ後、フリーのジャーナリストとして活動。1999年のデビュー作『死せるものすべてに』はシェイマス賞を受賞したほか、ブラム・ストーカー賞とバリー賞にノミネートされた。2007年に『失われたものたちの本』で全米図書館協会アレックス賞を、2014年に本書収録の短編「キャクストン私設図書館」でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞とアンソニー賞の最優秀短編賞を受賞した。2023年には『失われたものたちの本』の17年ぶりの続編となる『失われたものたちの国』を発表し話題となる。 田内志文(タウチシモン ) 文筆家、スヌーカー選手。コナリー『失われたものたちの本』『失われたものたちの国』、ジャクソン『10の奇妙な話』、スティーヴンソン『新訳 ジキル博士とハイド氏』、オーウェル『1984』など訳書多数。 全米図書館協会アレックス賞受賞作 母親を亡くして孤独に苛(さいな)まれ、本の囁(ささや)きが聞こえるようになった12歳のデイヴィッドは、死んだはずの母の声に導かれて幻の王国に迷い込む。赤ずきんが産んだ人狼、醜い白雪姫、子どもをさらうねじくれ男……。そこはおとぎ話の登場人物たちが蠢(うごめ)く、美しくも残酷な物語の世界だった。元の世界に戻るため、少年は『失われたものたちの本』を探す旅に出る。本にまつわる異世界冒険譚。スピンオフ掌編「シンデレラ(Aバージョン)」を収録。訳者あとがき=田内志文 東京創元社 創元推理文庫(F) 判型:文庫判 ページ数:446ページ 初版:2021年3月12日 ISBN:978-4-488-51706-9 Cコード:C0197 文庫コード:F-コ-2-1 装画:天羽間ソラノ 装幀:藤田知子
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歌う丘の聖職者
¥1,067
SOLD OUT
著者:ニー・ヴォ 訳者:金子 ゆき子 2021年ヒューゴー賞中長篇部門受賞作品『塩と運命の皇后』待望の続編! 追悼の間に蠟燭が灯され、蜜蠟と万寿菊の香りが漂う夜。 聖職者ティエンの死を弔う、「物語の儀式」が始まる――。 誇り高きティエン。 慈愛に満ちた聖職者……各々が亡き人を語っては、手にする蠟燭を吹き消していく。 そんななか参列したティエンの孫の語りから浮かんだのは、高潔な故人とはかけ離れた姿だった。 一本、また一本。 そして、最後の蠟燭が消えた時、思いもかけないことが起きる……。 集英社 2025年5月20日発売 1,067円(税込) 文庫判/280ページ ISBN:978-4-08-760797-0
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塩と運命の皇后
¥902
著者:ニー・ヴォ 訳者:金子 ゆき子 デビュー作にして2021年ヒューゴー賞中長篇部門受賞! 話題の新人作家の圧倒的想像力で紡がれる革命的ファンタジー!! 湖のほとりでかつて《塩と運命の皇后》と呼ばれた女性の秘密が今明かされる─── 50年ぶりに湖の封印が解かれるとき、追放された悲劇の皇后の伝説が幕を開ける───。歴史収集の旅をする聖職者チーは、ある時立ち寄った湖のほとりで、ひとりの老女に出会う。亡き皇后の侍女だという彼女に導かれ、チーは皇后が幽閉されていた屋敷を訪れる。そこで老女は思い出の品々を手に語り始める。美しく残酷な真実と運命の物語を。著者デビュー作にして2021年ヒューゴー賞受賞作。全2篇。 集英社 2022年9月16日発売 902円(税込) 文庫判/272ページ ISBN:978-4-08-760780-2
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サメと救世主
¥2,640
ワイ・ストロング・ウォッシュバーン(Kawai Strong Washburn) ハワイ島のハマクアコーストに生まれ育つ。2020年出版の『サメと救世主』により、PEN/Hemingway Award for Debut NovelとMinnesota Book Awardを2021年に受賞。現在は、ミネアポリス在住。 訳 日野原慶(ひのはら・けい) 大東文化大学にてアメリカ文学を教えている。共訳書にモナ・アワド『ファットガールをめぐる13 の物語』、共著に『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(ともに書肆侃侃房)。 サメに救われた少年には奇跡の力が宿りはじめる。これは真実か、ただのイカサマか? ハワイで生まれ育った注目の作家によるデビュー長編! はじまりは1995年。ハワイ島に暮らすフローレス家は、「豊かな」生活を求めて、オアフ島を目指す。そのさなか、息子のナイノアが海に落ち、サメによって助けだされる。サメに救われた少年には、奇跡の力が宿りはじめる。これは真実か、あるいはただのイカサマか? こうして家族の未来は大きなうねりに巻きこまれる。時を2000年以後に移して、描きだされるのは、楽園ではないハワイ。それは現代の豊かさをめぐるアメリカの矛盾、世界の矛盾を映しだす場だ。ほんとうの「豊かさ」とは何か━━。 ハワイとアメリカ本土(メインランド)を舞台に、ある一家の波乱にみちた運命がつづられる。バラク・オバマのベストブックリスト(2020年版)にも選ばれた、ハワイで生まれ育った作家による渾身のデビュー長編。 発行 書肆侃侃房 四六判、並製、424ページ 定価:本体2,400円+税 ISBN978-4-86385-616-5 C0097 装幀 山田和寛(nipponia) 装画 原倫子
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宇宙墓碑 現代中国SFアンソロジー
¥1,980
名うての中国SF紹介者が選ぶ、現代中国SFを代表する作品たち 幼い頃、私は火星の北極冠で、黒く光る四角い石碑の数々を見た。それは宇宙で死んだ飛行士たちの墓碑だった――星ぼしに建つ墓碑に魅せられた男を描く韓松による表題作、火星からの帰省ラッシュをコミカルに描いた馬伯庸の「大衝運」、ゾンビになった青年が恋人を守ろうと奮闘するさまを叙情たっぷりに描く阿缺「彼岸花」など、腕利きのアンソロジストが選び抜いた12篇を収録。無限の想像力が煌めく中国SFアンソロジー! 【収録作品】 「最後のアーカイブ」顧適(グー・シー) 「宇宙墓碑」韓松(ハン・ソン) 「九死一生」念語(ニエン・ユー) 「アダムの回帰」王晋康(ワン・ジンカン) 「一九三七年に集まって」趙海虹(ジャオ・ハイホン) 「博物館の心」糖匪(タンフェイ) 「大衝運」馬伯庸(マー・ボーヨン) 「真珠の耳飾りの少女」呉 霜(アンナ・ウー) 「彼岸花」阿缺(アーチュエ) 「恩赦実験」宝樹(バオシュー) 「月見潮」王侃瑜(レジーナ・カンユー・ワン) 「宇宙の果ての本屋」江波(ジャン・ボー) 発行 早川書房 訳者 立原 透耶 阿井 幸作 齊藤 正高 大恵 和実 根岸 美聡 鳴庭 真人 刊行日 2025/04/08 種類 文庫 レーベル ハヤカワ文庫SF 日本図書分類/Cコード 0197 ページ数 576 重量 321 ISBN 9784150124786
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私たちのテラスで、終わりを迎えようとする世界に乾杯
¥2,530
チョン・セラン 1984年ソウル生まれ。編集者として働いた後、2010年に雑誌『ファンタスティック』に「ドリーム、 ドリーム、ドリーム」を発表して作家デビュー。2013年、『アンダー、サンダー、テンダー』(吉川凪訳、クオン)で第7回チャンビ長編小説賞、2017年に『フィフティ・ピープル』で第50回韓国 日報文学賞を受賞。純文学、SF、ファンタジー、ホラーなどジャンルを超えて多彩な作品を発表し、若い世代から愛され続けている。童話、エッセイ、シナリオなども手がけている。他の小説作品に『保健室のアン・ウニョン先生』『声をあげます』『シソンから、』(斎藤真理子訳、亜紀書房)、『屋上で会いましょう』『地球でハナだけ』(すんみ訳、亜紀書房)など 。 訳 すんみ 翻訳家。早稲田大学文化構想学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。 訳書にチョン・セラン『屋上で会いましょう』(亜紀書房)、キム・グミ『あまりにも真昼の恋愛』(晶文社)、ユン・ウンジュ他『女の子だから、男の子だからをなくす本』(エトセトラブックス)、ウン・ソホル他『5番レーン』(鈴木出版)、共訳書にチョ・ナムジュ『彼女の名前は』(筑摩書房)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(タバブックス)などがある。 仕事はぼちぼちで、海外旅行なんて行けないけれど、ルームメイトと乾杯する小さなテラスはある──『フィフティ・ピープル』のチョン・セランが、明るい未来が見えない世界だからこそ、ささやかな希望を失わずに生きる人々をおかしみをもって描く、掌篇小説集。 著者 チョン・セラン 訳者 すんみ 発行 早川書房 刊行日 2024/11/07 種類 単行本 日本図書分類/Cコード 0097 ISBN 9784152103741
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【訳者サイン本】楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集
¥2,860
SOLD OUT
翻訳家・岸本佐知子の直筆サイン入りです。 ルシア・ベルリン 1936年アラスカ生まれ。2004年没。レイモンド・カーヴァー、リディア・デイヴィスをはじめ多くの作家に影響を与えながらも、生前は一部にその名を知られるのみであったが、2015年、A Manual forCleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、多くの読者に驚きとともに「再発見」された。 岸本佐知子(きしもと・さちこ) 翻訳家。訳書にリディア・デイヴィス『話の終わり』『ほとんど記憶のない女』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』『楽しい夜』ほか、著書に『わからない』『死ぬまでに行きたい海』『ひみつのしつもん』など。2007年、『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞。 発行 講談社 発売日 2024年09月26日 ISBN 9784065332290 判型 四六 価格 定価:2,860円(本体2,600円) ページ数 392ページ 人生を物語に刻んで。 ロングセラー『掃除婦のための手引き書』(2020年本屋大賞翻訳小説部門第2位)、『すべての月、すべての年』に続く待望の短編集。 「彼女の書く文章はほかの誰とも似ていない。読むものの心を鷲づかみにして、五感を強く揺さぶる。読んだときは文字であったはずのものが、本を閉じて思い返すと、色彩や声や匂いをともなった「体験」に変わっている。(中略)まるで自分もそこにいて、それらを見、聞き、感じたような錯覚にとらわれる。それほどに、彼女の言葉の刻印力は強い。」(「訳者あとがき」より) 【目 次】 オルゴールつき化粧ボックス 夏のどこかで アンダード あるゴシック・ロマンス 塵は塵に 旅程表 リード通り、アルバカーキ 聖夜、テキサス 一九五六年 日干しレンガのブリキ屋根の家 霧の日 桜の花咲くころ 楽園の夕べ 幻の船 わたしの人生は開いた本 妻たち 聖夜、一九七四年 ポニー・バー、オークランド 娘たち 雨の日 われらが兄弟の守り手 ルーブルで迷子 陰 新月